パッティング時にグローブを外すのは当たり前か! それとも意味はないのか!? レッスンプロが考える最適解とは?
2025/12/24
タイガー・ウッズが広めたパッティング時のグローブ外し
ショット時に着けていたグローブをパッティング時に外す習慣を現代ゴルファーに広めたのは、やはりタイガー・ウッズ選手の活躍による影響が大きいと思います。 【写真】9割のアマチュアが間違っている!? これが正しいアライメントボールの置き方です
パッティング時にグローブは外したほうがいい? それとも着けたままでいい?
それ以前はトッププロでもグローブを着けたままパッティングする選手が多くいて、パターの名手たちから「素手の方がタッチが出る」といわれていた程度でした。 つい数年前まではうまいゴルファーはグローブを外すのが当たり前になっていましたが、ここ最近はそうでもない状況です。グローブを外す具体的メリットも、着けたままだとタッチが出ないというエビデンスもなく、実際にグローブを外す理由を聞いてみても「何となく」や「いつの間にか習慣になった」というゴルファーがほとんどです。
パター名手の多くは「素手の方がタッチが出る」という理由でグローブを外すのが当たり前になっている一方で、グローブを着けたままでも「タッチが出ない」というエビデンスはない
ただ、ビギナーや女性ゴルファーの場合は、グローブの着け外しに時間がかかってグリーンの読みや打つ準備に時間がなくなってしまったりして、スロープレーの懸念材料になっていることはあります。
「着けたまま」がダメな理由はない
近年は女子ツアーで、グローブを着けたままパッティングを行う選手の活躍が見られるようになりました。
両手グローブの女性ゴルファーやグリーン上の準備時間がないビギナーは、グローブを「着けたまま」パッティングを行うほうがスムーズにプレーできる
グローブ本来の役目である「グリップをホールドする」ことを考えれば、両手グローブでプレーする女性ゴルファーや、スイングが安定せずにグリーン上の準備時間が少ないビギナーが硬直せずにパターをホールドしやすいと感じる人も多いでしょう。加えてグローブの脱着時間がなくなれば、スロープレーの懸念も少なくなります。 巷でいわれる「グローブの有無」と「いいパッティング」との相関関係は、人それぞれだということです。グローブを外したときにタッチが出てフィーリングが向上すれば採用すべきですし、特に違いがなく必要性を感じなければ着けたままでもいいのです。みなさんも両方を試して比べてみることをお勧めします。
パッティング時の左手の握り方はショット時と違う
グローブの有無はさておき、アマチュアは通常ショットとパッティング時の「左手の握り方が異なる」ことを知らない人が多くいます。 他のショットではシャフトと腕に「くの字」の角度ができますが、パターは他のクラブに比べライ角がアップライトかつシャフトがしならないため、前腕の延長線上にパターシャフトをそろえるように構える必要があります。
つまりパターを吊るすように構えるために、左手グリップは必然的に生命線に沿って握らなければなりません。そうしないと安定したストロークがしづらくなってしまいます。 グローブを外す人の多くは、素手のほうが他のショットと異なる握り方をしやすいと感じています。逆にいえば、左手の生命線に沿ってグリップできてさえいれば、グローブを着けたままでも全く問題はありません。 アドレス時には、前腕からパターシャフトが一直線になるように握ることを心がけてください。するとグローブの有無や順手orクロスハンドなどさまざまな選択肢の中から、「自分がしっくりくる」方法が自然と選べるようになるでしょう。


