過去のスチールシャフトと何が違う!? 人気定番シャフトの最新モデル「モーダス110」の性能と“どハマリ”する人の特徴とは?
2025/05/30
「モーダス110」は革新性能が売り
3月に日本シャフトから発売された「N.S.PRO MODUS3 TOUR 110(モーダス110)」は、誕生以来15年で国内外ツアー約400試合で優勝に貢献しているN.S.PRO「モーダス」シリーズのニューモデルです。
【写真】ロフトを立てた構えで失敗する人が多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です
誕生から15年の結晶となる「N.S.PRO MODUS3 TOUR 110(モーダス110)」シャフトは新たなスタンダードになりそう
ツアープロを支えるだけでなく、大手メーカーの人気アイアンに標準採用されることも多いモーダスシリーズですが、その6モデル目に当たるのがこの「モーダス110」。
大きな特長は、これまで市場に存在しなかった革新的な重量バランスと剛性設計になっていることで、同社がモーダスブランドの「第2章の新たな幕開け」と位置付けています。
世界的に広く認知されているのにも関わらず、なぜ「第2章」のシャフトを登場させるのか。
それは国内外のツアーで展開していたさまざまなモーダスシリーズプロトタイプを整理し、求められる弾道や好まれる重量帯に対するヒアリングを繰り返した中で、より速く・より強く・より操作性に優れたシャフトという、まだ市場にないシャフトのニーズが明らかになったからでした。
海外ツアーのフィードバックから製品化されていたMODUS3シリーズの6モデル目となる「モーダス110」。ツより速く・より強く・より操作性に優れたシャフトニーズに対応した革新的なシャフトになっている
そうして革新的なテクノロジーを使って開発された新設計のシャフトこそ「モーダス110」。
その強い自信と、日本シャフトのモーダスへの想いがあってこそ、「第2章」を謳っているのでしょう。
トラディショナルな振り心地を実現
「モーダス110」は、海外ツアーのフィードバックから誕生したファーストモデル「N.S.PRO MODUS3 TOUR 120」よりも軽量ながら、昨今の大型ヘッドの影響を受けたウッドシャフトの振り心地に着目して、先端から中間部の剛性を高めています。
また、最新ボールがグリーンで高いスピン性能を発揮するために、セカンドショットで求められる適正スピンの実現に着手。スピン過多に陥らないように低スピン設計にしています。
昨今の大型ヘッド用ウッドシャフトの振り心地に着目して、先端~中間部の剛性を高めている。低スピンで操作性があり、トラディショナルなシャフトに似た振り心地が得られる
その効果によって、実際のアイアンショットのスピン量が最適化。方向性は安定し、ゴルファーのテクニックで弾道の高低が打ち分けやすくなっています。
また、従来よりも軽い重量に仕上げながら、先端寄りの重量バランスによってモーダスシリーズ初となるバランスポイント49%台を実現。トラディショナルなシャフトを愛用するゴルファーにも似た振り心地を与えています。
さらに、モーダスシリーズの「105」より3.5グラム重く、「115」より8.5グラム軽い重量帯で、より曲がりを抑えながらも切り返し時のしなりを感じやすい振り心地も大きな特徴です。
パワーヒッターほど操作性を実感できる
「モーダス110」のSフレックス7番アイアンを試打しました。「モーダス105」に近い中軽量シャフトですが、わずかにヘッドの重みを感じられることと、ダウンスイングに入る時の間の取りやすさは絶妙です。
そのうえインパクト時の分厚い打感があり、ヘッドスピードが速いゴルファーほど操作性の高さを実感できるはずです。
モーダスシリーズの中では軽めの重量帯ながら、パワーヒッターのテクニックにも応えるシャフト特性「最適調和」を持つ
「第2章の新たな幕開け」というモデルだけに今までのモーダスとは別物ですが、スイングのバラつきに対するシャフト挙動の安定感とインパクト時の再現性の高さは「モーダスらしさ」を感じました。
またスピン量は少なめながら打ち出し角は得られるので、入射角が鋭角かつスピン量が多めなゴルファーや、アイアンショットで左右のバラつきを減らしたいゴルファーには「どハマリ」しそうなシャフトだと思います。
単品ウェッジに装着することで、「タテヨコ距離の再現性」を高めたクラブに仕上げてもよさそうな気がしました。